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あなた自身が保つお口の健康 (セルフケアー)
食べ物を自分の歯で味わうか、人口の歯で味わうか、どちらが快適でしょう…。
一生自分の歯で快適に過ごしたいものです。
このすばらしい歯は、あなたのお口に最も調和しているのです。その歯を失わないようにするには、どうすればよいでしょう。
歯や歯ぐきの病気は、歯垢(歯の表面につく白い汚れ)によって引き起こされます。
この歯垢を日々取り除くのはあなた自身です。
お口の中のばい菌が、食べ物のかすを栄養にしてお口の中で増殖し、白いかたまりとなって歯の表面や歯ぐきの隙間にこびりつきます。このかたまりを歯垢(プラーク)といい、酸を作り出して歯の表面を溶かしたり、ひどくなると穴をあけてしまいます。
また毒素を出して歯ぐきを病気にしたり、ひどくなると歯を支えている骨を溶かしてしまいます。
プロフィロモナス・ジンジバーリス (代表的な歯周病菌)
歯につく白い汚れを顕微鏡で見ると、9割以上がばい菌のかたまりです。
哺乳瓶でジュースを飲まされていた子供のむし歯
歯につく白い汚れは、酸を作り出し、歯の表面を溶かし穴をあけてしまいます。
1.まずは歯ブラシでていねいにみがく
歯に毛先を直角に当てて、細かく動かします。
毛先を歯と歯ぐきの境目に45°にあて、小刻みに振動させます。
裏側は歯ブラシを立てて、汚れを外にかき出すようにします。
【前歯の磨き方】
歯ブラシは親指で押さえるようにして、軽く握ります。
【奥歯の磨き方】
歯ブラシは鉛筆を持つように、軽く持ちます。
・ すべての歯の表面に歯ブラシの毛先を届かせる。
・ 力を入れすぎないようにして、細かくブラシを動かします。
・ 時間は、手でやる場合は最低10分。
 (電動歯ブラシの場合は最低5分を目安に)
・ 少し小さめの歯ブラシを使う。
 (大きいとすみずみまで届きません)
・ 歯ブラシの硬さは、普通かやや硬めのものを使用する。
・ 歯ブラシは月に1度は交換する。
 (毛先が曲がってきたら交換してください)
・ 寝る前には必ず念入りにみがく。
 (食後もできるだけみがく)

※当医院では専門の歯科衛生士がご指導を担当します。
2.次に歯間ブラシやフロス(糸ようじ)を使う
・ 歯と歯の隙間が広い場合は歯間ブラシを使います。
・ 歯と歯の隙間が狭い場合はフロス(糸ようじ)を使います。
3.子供の歯みがきのポイント
・ 歯ブラシを持たせる習慣をつけましょう。
・ 仕上げみがきは、小学校3年生くらいまではかならず大人がやってあげましょう。
・ 奥歯の噛む面、歯と歯ぐきの境目はていねいに。
・ 寝る前にはかならずフロス(糸ようじ)も使ってあげましょう。
・ フッ素入りのペーストを使うのも効果的です。
◆じょうずな仕上げみがきのポイント◆
(1) お子さんを仰向けに寝かせ、頭をひざにのせます。
(2) 上下の唇を広げ、歯がよく見えるようにします。
(3) 優しくていねいにみがいてあげましょう。
(4) とくに歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝の部分は念入りに。
(5) 歯ブラシはヘッドが小さい子供用(できれば仕上げみがき専用ブラシ)を使用してください。
(6) みがく順番を決め、みがき残しがないようにしてください。
フッ素のむし歯予防効果
フッ素を歯に作用させると、歯の表面から取り込まれ、歯の結晶の一部となります。
フッ素を含んだ歯の結晶は、普通の歯の結晶よりも丈夫になり歯の質を強くします。
歯をむし歯菌の出す酸から守ってくれます。
歯の周りにフッ素があるとむし歯菌に溶かされた(脱灰)表面を修復してくれる(再石灰化)働きもあります。
フッ素を塗るのは専門家に
フッ素の塗布は、当医院では専門の歯科衛生士が担当します。
フッ素を塗るのは「歯が生えたらすぐに」が原則ですが、具体的にいつ塗るかはご相談に応じます。
子供の頃は、次々と乳歯が抜け、新しい永久歯が生えてきます。一番むし歯をつくりやすい時期です。年に2〜6回くらい塗るのが適当です。
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